2024年12月2日から現行の健康保険証の新規発行が終了し、マイナ保険証へ移行します。
就職するなどして、新たに健康保険の被保険者になる場合、マイナ保険証では今までより早く健康保険証が使えるようになります。これまでは、事業主等が資格取得手続をして年金事務所等が受理、審査を行い、協会けんぽ等が健康保険証を会社へ発送し、会社が従業員に渡す、という処理が行われていました。このうち健康保険証を会社へ発送し、会社が従業員へ渡す、という部分はなくなります。この分、数日はやく使えるようになります。
現行の制度では、就職、転職、結婚、引越し、等で新しい保険証が発行される場合、年金事務所等の繁閑にもよりますが、2週間程度の時間は必要です。私も歯医者へ通院していますが、医者へかかっている方は、一定数おります。「保険証はいつ来ますか。」、「扶養の審査はとおりますか。」といった問い合わせを受けたこともあります。一般的に被保険者の審査より被扶養者の審査の方が数日多くかかります。保険証が届く前に病院へ行きたい場合、医療機関で一旦全額を支払い、後で療養費として払い戻しの手続をする方法や、「健康保険被保険者資格証明書」の交付申請をする方法もありますが、どちらもそれなりに手間がかかります。扶養に認められるか微妙な場合、「健康保険被保険者資格証明書」の交付申請をためらうケースもあります。健康保険証が数日はやく使えるようになるのは、大きなメリットだと感じます。
また、「保険証はいつ来ますか。」の問合せをうければ、年金事務所に手続の進捗状況を電話で問い合わせたり(また、その電話がつながりにくかったり・・・)等のそれなりの対応をしなければなりません。マイナ保険証では、マイナポータルにアクセスすれば、自分で健康保険証発行の進捗状況を確認できるようです。「マイナポータルで確認可能です。」で対応できれば、その分業務の効率化につながるのでなないでしょうか。
企業の担当者は、メリットを伝え、同時にマイナンバーカードへの健康保険証利用登録を済ませておくように伝えておきましょう。利用登録は本人がマイナポータル上でできます。2024年12月2日時点で有効な健康保険証は、その保険証の有効期限後は、原則、使用できません。(有効期限前でも、使用できるのは最長2025年12月1日まで)減ってきているとおもいますが、カードリーダーが使えない医療機関を受診する場合、マイナ保険証と「資格情報のお知らせ」の両方を医療機関に提示する必要があります。「資格情報のお知らせ」は、保険者名や記号、番号等の情報が記録されたもので、資格取得時に送付されるものです。既加入者には本年9月に送付予定だそうで、私の分は自宅に送付されてきておりました。「資格情報のお知らせ」は、マイナポータルからスマホにダウンロードできます。自分でも実際にダウンロードしてみました。