CDによる被保険者データの提供は令和7年3月で終了

日本年金機構からのCDによる被保険者データの提供は,令和7年3月で終了します。

  1. オンライン事業所年金情報サービスとは
  2. メリット
  3. デメリット

オンライン事業所年金情報サービスとは

被保険者データを収録したCDの提供については、郵便事故による個人情報の漏えい防止や環境負荷の軽減を図る観点から、令和7年3月末をもって終了します。
令和7年4月以降の被保険者データの受け取りは、オンライン事業所年金情報サービスを利用することとなります。

オンライン事業所年金情報サービスとは、事業主の方が、毎月の社会保険料額情報等の電子データをe-Gov電子申請のマイページで受け取れるサービスのことです。
利用申込みから各種情報・通知書の受け取りまでがオンラインで完結し、初回の申込み以降は定期的に受け取れます。
利用するためにはGビズIDまたは電子証明書が必要となります。

電子データで受け取れる各種情報・通知書は以下の通りとなります。

  • 社会保険料額情報
  • 保険料納入告知額・領収済額通知書
  • 保険料増減内訳書
  • 基本保険料算出内訳書
  • 被保険者データ
  • 決定通知書

メリット

メリットしては、納入告知書等の到着前に毎月の社会保険料額を確認できるなど、これまでより早く各種情報や通知書の受け取り,確認ができます。

また、一度申込むと情報が定期的に送られます。これまでのように随時、電話等で連絡する必要がなくなります。そして、電子データのため自社のデータとの確認等で業務の効率化を図ることができます。

デメリット

オンライン事業所年金情報サービスに申し込むために、GビズIDまたは電子証明書が必要になり、また、e-GOVアカウントから手続が必要になります。ここで、社会保険料額情報などのそれぞれの情報の電子送付希望の有無と管轄となる提出先の年金事務所を選択します。GビズIDの取得には2週間程度を要し、それなりの時間と手間がかかります。

また、e-GOVは、システム保守作業などがあり、本当に365日24時間、いつでも申請できるわけではありません。

また、e-GOVアカウントの管理や電子データの保存や管理といった事務はやはりなくなりません。個人情報を扱う以上、気を使う事務になります。e-GOVアカウントのIDやパスワードの管理などが必要になってきます。

出典 日本年金機構 https://www.nenkin.go.jp/oshirase/taisetu/2024/202404/0423.html